
このレンズは Canon EF 70-200mm 1:2.8 L というレンズです。
アマチュアカメラマンで長年の EOSユーザーの親父が 1990年代に買ったもの。
一昨年の年末、僕が一眼レフカメラをやっぱり Canon EOSで始めたとき
親父が「お前にやる」と言ってレンズをくれたのだった。
そのとき僕は、カメラを買ったばっかりで予算的にいっぱいいっぱいだったので
それなりに値段が張るこのレンズがもらえるってことに単に「おお〜ラッキー♥」
と喜んでいたのだったが、でも普通に考えれば
それは親父の
アマチュアカメラマン引退宣言であるのも
なんとなく理解しました。
大正生まれの父親は今年で86歳になります。
まだまだ元気で、実家の屋根に登って庭の柿の木に飛び移ったりする
猿の様な老人。
それでもさすがに「写真はもういいわ」と思ったらしい。
以下の2枚の写真をご覧下さい。
これはプリントしてあったモノを僕がデジカメで
撮りなおした画像なのでいまいちピンが甘いのですけど
親父が撮った写真です。


エベレスト街道、親父が15日間トレッキングしたときに撮った写真。
もちろんエベレストに登頂どころか、ベースキャンプからでもずいぶん手前の地点
街道途中までのトレッキングですが、それでも高度4000m近くまで野営しながら
ひたすら歩き続けるわけで、そうとう厳しいのは想像出来ます。
このとき父ちゃん81歳人数10人規模のツアーだったらしいが
ツアー会社から「じじい過ぎ」と一旦参加を断られたらしい。
しかしメゲずに医者の診断書を付けて「わしゃイケるっちゅーの!」とネジこんで参加。
参加した60代の人達が、次々に高山病を発病してリタイヤするなか
最高齢のジジイは最後の3人まで残ったらしいが、高度4000mの目的地寸前で
「脚が全く前に出なくなった」らしく脱落。
結局、最終目的地まで行けたのが二人だけ・・・っていう
相当ハードコアなツアーだったらしい。

最近、じわじわと気になり始めた「登山」というキーワード。
もちろん僕自身が登山するような身体には程遠く
近所の散歩から体力作りを始めなくてはならないそんなステージ。
ご近所トレッキングから始めたわけだが
カミさんが、Orange Countyじゅうのトレッキングコースを制覇するぞ!と
始めたブログがこちら:
Hikes and Trails in OC 先日、親父と話してて、結局「写真を引退したっていうより登山を引退」で
イコール「カメラも引退」ということ。
ただ写真だけ撮るなら死にかけてても撮れるけど山岳写真じゃなきゃ意味がないらしい。
親父いわく、そのエベレスト街道を行った81歳のときは心身ともに充実してたらしく
2時間のトレーニングを夏も冬も毎日欠かさず何年もやった挙げ句に
ネパール行くぞ!と思えたらしい。
しかし81歳で気力と体力が充実してるぜ!って言えるのが凄い。
あの時点を基準にすると今は衰えたのは否めないって・・・じいさん全然元気やん!
「お前さんもホントに山に登りたかったら山に登る用の身体を作らんと」
これが父ちゃんからの最近のお言葉。
しかし、なんでもう少し早くオレの興味が写真やトレッキングに向かなかったのか?
そうすりゃチベットだろがどこだろうがカメラ持って一緒に行けたのにな。
まあ、でも人間の興味の移り変わりなんてのんびりしたペースなんだわなあ。

という訳で
エベレスト街道、パキスタン、モロッコ、ネパール
マチュピチュなどなど・・・世界各地を回ってきたレンズ
これから向こう30年(オレが81になるまで?)は大事に酷使します。
わりとイイ話だったのにやっぱりコレいきますか?
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